建具 その2 特殊建具


続いて向かったのは、埼玉県熊谷市にある建具屋『利光』さん。

NC加工機が整い、フラッシュと無垢の両方、
さらには防音や防火といった特殊建具を得意としています。
NCというのは、ナンバーコントロールの略で、コンピューター制御された機械のこと。
導入コストは効果ですが、作業効率が向上しますね。

全てがNCな訳ではなく、機械加工、手加工をバランスよく採用している工場です。

大きくて美しい格子の扉もありました。

鉛を扱う様子、病院のX線室の扉に仕込まれます。

根來宏典建築研究所

建具 その1 性能の研究所


10月21日(土)は、家づくり学校2年生の第5回目『建具』の授業でした。

引率講師は、家づくりの会の松本直子先生。
はじめに訪れたのは、埼玉県狭山市にある『阿部興業 狭山中央研究所』さん。
今年7月に開設された新しい施設です。
建具の知識向上の場を提供するモックアップ展示、製品性能を試験で実施し、
各評価試験に備えて基礎データを充実させる製品試験室を備えています。

建具に求められる性能として、断熱、気密、水密、耐風圧、耐火、防犯、耐久、安全、耐震、遮音といったことが考えられます。これらのことは、建築基準法、住宅性能表示制度、公的仕様書、業界ガイドラインでも示されていますが、
ものづくりが規格化されていく流れの中で、その原点に立ち返ることも重要であり、
こういった性能についても我々設計者は無関心ではいられません。

腰を据えた講義を伺った後、いよいよ試験室の見学です。
研究所のため写真NGであり、詳しくはお伝えすることはできませんが、
全16種類の試験及び施工方法を検討できる設備を備えておりました。

さらに体験型セミナーということで、框の組み方や強度のことを通じて、
設計者に理解しておいて欲しいことを教えてくれます。
最近は、ハンガー吊り戸が多いので、金物との取り合いに要注意だとか。

最後に配られた組子、各自で組み立ててみて下さいと。
簡単そうに見えますが、実際にやってみると「???」
溝の付け方に法則があるようで、順番を間違えると組み上がらない、、、

七宝亀甲という組子が完成しました。
亀甲物は正六角形を基調とした複雑な紋様で、80種類以上もあるそうです。
日本の伝統って、美しくて凄い。

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身も心も温まる2品@築地甘味処


築地旦那衆の粋な手土産「茂助だんご」、飛ぶように売れていきます。

午前中だけで、3000本も売れるそうですよ。
明治31年創業、だんご三兄弟のモデルになったことでも有名ですね。

場内にある本店ではイートインも出来ます。
お薦めは「おしるこ」。良質な小豆を使っているだけあって、これがまた美味い!
疲れている時には、甘いものが一番ですね。

甘いものが苦手な方には「玉子ぞうに」、これまた美味い!
初代が始めて100年以上続く、江戸風のお味だそうですよ。

寒い季節になりましたね。身も心も温まる2品です。

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キノイエと相性のよい素材たち


月一回、市ヶ谷にある家づくりギャラーにて『木の家のTERAKOYA』やってます。

木の家を建てたい。知りたい。学びたい。そんな人のための、
キノイエセブンの家づくり塾。ここ一年ほど続けてまいりました。
次回11月11日(土)は、私が講師を務めます。

今回のテーマは、木の家と少し視点をずらし『キノイエと相性のよい素材たち』です。
KINOIESEVENは「三度の飯より木の家が好きな人たち!?」です。
でも住まいは木だけで形成されるわけではありませんし、
他にも魅了を感じる素材ってありますよね。
木がそんな素材を惹き立たせ、そんな素材が木を惹き立たせる。
塗り壁、和紙、石、鉄、植木、、、を活かすことによって得られる
オリジナリティ溢れる暮らしをお伝えします。
 
『住まいのなんでも相談』もおこないます。お気軽にご参加ください。
詳しくは、コチラ≫

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世代を超えて愛される家


林・山田・中原設計同人の山田初江先生が58年前に設計した家を見る機会に恵まれました。

その家を、KINOIESEVEN仲間の森ヒロシさんがリフォームされたのです。
これまでも増築などのリフォームされてきた住宅。
今回リフォームするにあたって、今の耐震基準に補強することとともに、
お施主さんと森さんが導き出した答えは、
減築することによって、当時の姿を蘇らせることになったのだそうです。

見学の場では、高齢になった建主さんが車椅子から暖かく見守って下さり、
その娘さん、さらにその娘さん、さらにさらにその娘さん、親子4代が集まっており、
この家を大切にし、受け継いでいきたいという会話がなされておりました。

たいへん貴重な場に居合わせて頂き、
私もこのように世代を超えて愛される家をつくっていきたいと
強く思った次第です。

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今、起こっていること


昨日は、NPO法人家づくりの会が主催している家づくり学校特別公開講座がありました。

テーマは『ひらかれる建築』、
講師は松村秀一先生(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授、工学博士)です。
講座の案内は、コチラ≫

事前に先生の書籍は読んでいたのですが、
読んでいない人にとっても分かりやすく、読んでいる人にとっても新鮮な内容を
写真、図版、参考図書、実例を引用しつつ、講義してくれました。

「住まいと住まい手を育つ環境をつくる」といった、しっくりくる言葉を使ったり、
「コンテンツ産業」といった、なるほどと思う現代的な用語を使ったり、
「自己組織化」といった、実は深い話を交えながら、
これまで起きてきた過去を分析し、そして今、起こっていることをリアルに語られます。

先生は、たいへんユーモアあふれる方で、その語り口調は独特のものがありました。
本来なら2時間の講義のところ、3時間も!
延長して聞いていても飽きることなく、もっともっと聞いていたい、、、
足りない!あっという間の時間、とても贅沢な時間でした。

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食欲の秋 その2


「いきなり」というより「いまさら」でしょうか、、、

はじめて食べました。
ちなみに、ここ銀座四丁目店は、第一号店なのですね。
2013年12月にオープン、現在は国内に167店舗あるようです。凄いですね。

300グラム、ペロリでした。

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食欲の秋


ついつい、、、ね!

築地スイーツといえば、名物『まぐろやき』。
「本マグロ」と「中トロ」の2種類あります。

本マグロは、皮がパリパリ、中は小倉あん。
所謂『たいやき』のまぐろバージョンなのですが、
十勝産の最高級小豆「豊祝」を使うこだわりで、美味。

上の写真は、中トロ。
こちらは生地がモチモチで、中には小倉あんとあんずが入っております。
あんずの酸味と小倉あんの甘さが絡まり合い、あっさりとしたお味。
食後でもペロリとお腹に入っちゃうんですよね~

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読書の秋


この秋のための4冊、数寄屋邸宅集成、入手困難な代物です。

第1巻 茶室のある邸宅
N氏邸(東京)/旧岩原邸(東京)/三井本邸(東京)/服部邸(名古屋)/
早川邸(岐阜)/旧林屋邸(金沢)

第2巻 大広間のある邸宅
毛利本邸(山口)/旧新家別邸(石川)/旧勝田邸(神戸)/竹田邸(名古屋)

第3巻 京の名邸宅
對龍山荘(京都)/清流亭(京都)/T氏邸(京都)/広誠院(旧広瀬邸 京都)

第4巻 風雅な別荘
野村碧雲荘(京都)/遊雲居(京都)/禄々荘(京都)/蘆花浅水荘(大津)

さてさて、この中で知っている邸宅は幾つあるでしょうか、、、
恥ずかしながら、私は全て知りませんでした。いや恥ずかしいことではないかと。
公開されておらず、露出のないものばかり。まだまだ知らない世界はあるものですね。

実はこの春、この内の一軒を見学する機会に恵まれました。
それはそれは美しい建築で、知らない世界をもっと知りたいと思い、
こちらの本に辿り着いたのです。

編著は中村昌生先生(1927-)。茶室・数寄屋建築研究の第一人者であり、
伝統建築の復元、保存、設計、継承、発展に尽くしてきた功労者であります。
そんな中村先生の御眼鏡に適う邸宅を、自らが解説されております。

写真も美しく、
平面図、断面図、展開図、部分詳細図などの実測図面も充実。

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取材と称する学びの場


昨日お知らせしたブログマガジン『キノイエに会いに行こう。』、コチラ≫

その中のコンテンツに「木の家訪問」というのがあります。
キノイエセブンメンバーが、それぞれの設計した住宅を取材しあって、
その魅力を情報発信していこうというもの。
いい木を使えば良い家が建つのではなく、その使い方、こだわり、技術的なことも含め、
設計の奥深い部分をお伝えできれば良いな~と思っています。

先日その取材で、松原さん設計の住宅を訪問してきました。
取材は半田さんで、私も同行させてもらいました。
内容は、半田さんのブログマガジンへの記事を待つとして、
ここではアプローチのみ紹介します。

それほど広くはなく、駐車場を設けると建物の必要なボリュームが確保しずらい土地。
なので駐車場は設けず、その分、とても豊かなファサードになっていると感じました。

アプローチの角度を振ることによって生まれるアクティビティ、
目隠し壁によって奥行きを感じるレイヤー、段差に流れを感じるカスケード、
それに株立の美しいシンボルツリーや野趣溢れる下草たち、
じつに巧みな設計の操作で、魅力的な前庭を形成しておりました。

お引き渡しをして一年程だそうです。お庭の手入れも大変かと思いますが、
建主さんが愛着を持って住まわれている様子が窺えます。

この企画のメリットは、取材と称して自分たちの設計力を高める場になること。
正直いいますと、お互いプロ同士ですし、本音を言い合える仲だけに怖い、、、
でも仲間同士でこういう機会をつくって、設計が上手になりたいと思っています。

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