鉄舟命名の料亭 | 築紡|根來宏典

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2021年1月25日(月)

鉄舟命名の料亭

うちのアトリエは新富町駅より徒歩1分、築地駅より徒歩4分のところにあります。明治5年の銀座大火により、それまで遊郭であった新島原と大富町がひとつになって出来たのが新富町。そこにある「躍金楼」、新富座(東京第一の劇場と称された歌舞伎座)や花柳界(芸者衆の街)と共に歩んだ新富町最後の料亭です。創業は明治6年、山岡鉄舟の命名による由緒ある老舗。鉄舟のお話は、コチラでも≫

 

黒い高塀で囲われた店構え。道に対して二つの入口があります。左手の大きな開口の先には広い玄関があり、2階のお座敷へ。右手の狭い開口の先には露地庭、内部には厨房を囲むカウンター席。ランチタイムは天婦羅をメインに提供。もちろん目の前で揚げてくれます。この日は私が最後の客。ご主人と少し歓談し、お座敷の広間、兎の間、瓢の間を見学させて下さいました。このような時期だからこそ叶う贅沢な時間。建物は昭和24年頃できたもので、国の登録有形文化財。