木の家を楽しむ 居心地の良い時、暮らしを紡ぐ | 築紡|根來宏典

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2021年1月22日(金)

木の家を楽しむ 居心地の良い時、暮らしを紡ぐ

7年前、7人の建築家仲間と一緒に始めたKINOIESEVENの活動。この度、素敵な編集者、ライター、カメラマン、イラストレーター、デザイナーに恵まれ、待望の書籍出版となりました。目次などamazonでの紹介は、コチラ≫

 

はじめに)あなたがわが家で過ごしたいのは、どんな時間ですか?一人ひとりの顔や人柄が違うように、暮らしのあり方や望むものは千差万別。だからこそ、住む人に合わせてつくられる注文住宅には、既製品にはない価値が宿ります。

 

この本には、建築家に設計を委ねた7つの家、7つの暮らしを収めました。古い道具を慈しんだり、薪ストーブを囲んで談笑したり、コタツでお酒を嗜んだり。住まい手の思いを建築家が受けとめ、工夫を凝らしてかたちを紡いだ結果、単なる家以上の、「そこにいることを楽しめる場所」になりました。ふとした瞬間にぼんやり感じるわが家の良さが、住み手の言葉の端々から伝わってきます。

 

後半では、イメージをかたちにするために必要な、お金のこと、暮らしをより豊かに楽しむための環境の考え方や素材の選び方、機能的な間取りや収納計画、キッチンのつくり方など、具体的な方法を経験豊富な建築家たちがリレー方式で語り、居心地の良い住まいづくりのコツを解説します。

 

ワクワク感いっぱいの家づくりも住み始めれば思い出になり、夢に見たわが家もいつしか当たり前の風景に。しかし、光や風の変化や四季のめぐりを敏感に受け止める優れた設計は、意識化されることのない心地良さや満足感を持続させ、日々に明るさを、人生に充実感をもたらします。この本のなかに、自分のライフスタイルに重ねられそうな家や、感性に響く空間を見つけられたら、どうぞご自分の家づくりに取り入れてみてください。

 

この本が家づくりの一歩を踏み出すきっかけとなり、理想のわが家を手に入れる手掛かりとなることを願って。

 

編著者:KINOIESEVEN
発行所:ユウブックス
企画・編集:矢野優美子
住宅紹介 取材・文:松川絵里
住宅紹介 写真:渡部立也/暮らしと家の研究所 写真部
間取りイラスト:樋口あや
ブックデザイン:飯田将平+岡嶋柚希/ido