みんなの森 @秋の遠足2017 その6 | 築紡|根來宏典

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2017年11月20日(月)

みんなの森 @秋の遠足2017 その6


最後に訪れたのは、岐阜県岐阜市にある『みんなの森 ぎふメディアコスモス』。

2015年オープン、設計は建築家・伊東豊雄氏。
岐阜市立中央図書館、市民活動交流センター、多文化交流プラザ、ローソン、
スターバックス、駐車場が入った複合施設です。

外観はシンプルなのですが、2階の空間がすこぶる良い。
屋根・天井は岐阜県産の東農桧をメッシュに組み、グローブと呼ばれるテントが吊られ、
そのテント上部のメッシュは波打つように盛り上がり、トップライトの光が木洩れます。

グローブのサイズは、直径8~14mの4種。その中は、受付、レファレンス、閲覧スペース等となっており、機能を分けながらも、多様なアクティビティが交差し合っております。
こちらは親子のグローブ。視界が開かれつつも、グローブに包まれた落ち着く空間。

エスカレータとエレベーターもグローブに包まれています。真ん中の穴からは自然光が差し込み、ローマ(イタリア)にある神殿『パンテオン』のよう。パンテオンは石造なので重厚なのですが、こちらは布で出来ていますので優しい感じがします。

岐阜といえば美濃和紙を使用した「岐阜提灯」。岐阜提灯のお話は、コチラ≫
イサムノグチの照明器具「AKARI」が飾られておりました。
グローブは、提灯からヒントを得たのでしょうか。。。

さらに美濃和紙を使用した岐阜の伝統工芸「和傘」。
エントランスの天井に逆さに吊るされており、美しい空間を演出。
グローブは、和傘へのオマージュでしょうか。。。

これにて、愛知&岐阜を巡る「秋の遠足」は終了。
英気を養い、益々お仕事楽しめそうです。

根來宏典建築研究所