日本建築学会教育賞 その4 教育の効果 | 築紡|根來宏典

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2014年4月22日(火)

日本建築学会教育賞 その4 教育の効果


引き続き『教育の効果』を紹介いたします——————————–

ものづくりにおいて利益追求型の既成の仕組みにとらわれない、
自分の置かれている立場から得た狭い知識に固執しない、
といった設計者としての意識改革がまずは大事であると考える。

1年間の講義終了後に提出してもらっているレポートを読むと、
間取りの考え方、照明の選びかたといった具体的な知識の習得のほか、
「建築家として深く追求する姿勢」「高い目標を見つけて設計者として生きることへの覚悟」など挙げていることを特筆したい。

また、学校側で用意しているSNSでの学生の活動を見ると、
入学当時と比べはるかに、活発に議論に参加し、
学生自身の仕事内容や活動に反映されつつあるのが判る。

学生一人ひとりが、実に個性的で、在学中より素材の生産地との関係を作ったり、
独自に温熱環境に取り組むようになったりと、それは多岐にわたり、
各自が独自のテーマを発見しつつあるようである。

人的ネットワークについても、
学生同士で情報交換をしながら明快な目的を持って独立する例や、既に事務所を持っている者が職人とのつながりを意識して仕事している例などが確認できる。
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上の写真は、4年生最終発表会の様子。詳しくは、コチラ≫

根來宏典