苔・竹・かぐや姫 | 築紡|根來宏典

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2023年7月1日(土)

苔・竹・かぐや姫

苔寺こと西芳寺、鈴虫寺こと華厳禅寺、竹の寺こと地蔵院、、、この辺りのお寺には、その寺特有のユニークな愛称が付けられています。苔寺門前の茶屋で、とろろ蕎麦「苔の月」で腹ごしらえをし、少し散歩。竹の寺は夢窓疎石によって開かれた寺院で、一休さんこと一休宗純が6歳まで過ごしたところ。境内は竹が生い茂り、平庭式枯山水には苔が生しております。方丈に開けられたハート型の猪目窓は日本古来からある文様で、魔除けや火伏せの意味があるそうです。ここ京都松尾は竹取物語の舞台とも言われており、竹工の名人・長野清助が27年の歳月をかけて作り上げた『かぐや姫 竹御殿』なるものも建っています。竹づくしの建築で、現在はカフェとして活用されています。松尾大社にも足を運び、作庭家・重森三玲(1896-1975)が晩年に手掛けた上古の庭、曲水の庭、即興の庭、蓬莱の庭も見学してきました。