青蓮院門跡 | 築紡|根來宏典

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2021年10月12日(火)

青蓮院門跡

先日、Kyoto岡崎アトリエの近くにある『青蓮院門跡』で開催されていた三代家元継承10周年記念「未生流笹岡いけばな展」に行ってきました。本門跡は比叡山延暦寺の三門跡の一つ。皇室と関わり深く、明治に至るまで、門主は皇族であるか、五摂家の子弟に限られていたそうです。江戸時代、大火によって御所が炎上した際には、仮御所として避難されていた場所であり、粟田御所とも呼ばれています。

 

粟田山を借景とした池泉回遊式の庭園。室内から臨む主庭の景色は壮観であり、散策も楽しい。渡り廊下には太閤秀吉の寄進「一文字手水鉢」が据えられています。その脇には紅梅が植わっており、開花時の水面への映りこみが見事なものとのこと。遠州作と伝えられる「霧島の庭」には、霧島つつじが植わっており、5月が見頃。境内には大木「楠」が5本植わっており、その足元にできる影と苔が美しい。夜にはライトアップもしているそうで、季節を変えて、時間を変えて、足を運びたい所。