Kyoto岡崎アトリエ近くで見つけた美しい塀。腕利きの左官屋さんが手掛けたものと思われます。

雨がかりに強くはない仕上げですので、腰壁は板張り。上部の笠木には瓦を載せ、大きくせり出しています。左官と腰板との間には見切りを水平に設け、その見切りと左官との間を目透かしにしています。左官の下塗りが垣間見えるのですが、そこに少し侘びた感があり、水平線を強調するアクセントにもなっています。

といったデザイン的なこともありますが、見切り材に掛かった雨や水分、湿気を左官が吸い込まないようにするためなのでしょうね。機能と意匠との融合が、街に豊かな表情をもたらしています。