個室の前廊下。片流れ屋根の高い方に配置し、垂木を表しにしているので、吹き抜け感のある天井高さ。LDKと廊下との境には、引込戸を設けています。猫ちゃんが駆け回れる幅広鴨居の上部欄間には、透明のアクリル板。垂木が連続しているので、空間が繋がって見えます。廊下の窓は、隣家からの視線を遮るために地窓とし、足元を明るく照らすとともに、床に反射した光が空間全体を優しく包み込んでいます。地窓の外部にはヒノキの縦格子。防犯と目隠しのためではありますが、趣ある設えに。

写真の左手には洋室が3室並び、出入口は引込戸。その上部の欄間にも透明アクリル板。廊下の垂木が個室内部にも繋がるとともに、戸を閉めていても洋室の灯りが廊下に漏れる様相。図面で見ると閉鎖的に感じるのですが、プライバシーを保ちつつも、明るく透明感があり、かつ落ち着きのある空間となりました。ちなみにトイレ以外の出入口は、開放的に暮らせるよう全て引込戸で構成しています。

リビングに面した洋室には、飾り棚を兼ねたキャットステップが付いており、最上段はリビングと繋がるよう、猫ちゃんが通り抜けできる穴を開けています。