根來宏典建築研究所

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2020年12月7日(月)

セミコートハウス

昨夏、お引き渡しをした『紀州の家』にお邪魔してきました。竣工写真の撮影のため。時節柄、延期しようかと悩んだのですが、建主さんから暖かいお言葉を頂き、決行することに。竣工写真といえば、お引き渡しする前に撮影するのが一般的ですが、私の場合、一年後に撮影するようにしています。その理由はふたつ。ひとつは、建物をつくっているのではなく、暮らしをつくっているという思いから。家具や雑貨の設え、暮らしの気配、そんな人間味のある様相を記録に留めておくのが目的。もうひとつは、表敬訪問も兼ねて。お引き渡ししてしまうと、用がなければ足を運ぶことはなくなります。春夏秋冬、暮らしぶりのお話を聞くのが何よりの楽しみなのです。

 

コロナ禍での暮らしですが、リモートワークが苦にならなかったり、縁側で寝っ転がって読書したり、家族や親しい知人とお庭でバーベキューしたりと、この家を建てて本当に良かったと喜んでおりました。お庭に向かって開放的なお宅ですが、目隠しを兼ねて建築的につくったベンチ・流し・物置、また板塀に囲われたセミコートハウスになっているので、周囲の目があまり気になりません。撮影前日、奥さまが窓磨きをなさってくれたそうです。それでも太陽光が当たると、窓の汚れが結構気になるもの。撮影中も奥さまが窓磨き。悪いな、、、と恐縮しつつも、建物への愛着を感じる幸せなひととき。撮影後、のんびりと寛いだり、食事を一緒にしたい気持ちがあるのですが、用だけ済ませてお別れしてきました。コロナが終息したら、ゆっくりとお邪魔させてもらいます。浴室は坪庭に面しており、露天風呂感覚。月見風呂のお話は、コチラ≫