障子が好きで、もっと上手に使えるようになりたい!と思っていたら、珍しい本を発見。その名も『障子の本』。1978年発刊、林雅子(1928-2001)さん監修によるもの。共著に伊藤ていじ、吉村順三、清家清、西澤文隆ら、豪華布陣。意匠的なことだけでなく、障子と住宅の性能(光、音、空気、熱)においては建設省建築研究所の方々が執筆され、しっかりとした分析・考察、その論拠が示されています。和紙の生産者に耳を傾けていることも共感。障子の組子や規格はもちろんのこと、手漉楮障子紙(重要無形文化財本美濃紙)、混抄麻障子紙、混抄レーヨン障子紙、プラスチック障子紙のA4判サンプル付き。実物に手を触れ、目も養えます。しっかりと勉強させていただきます!
窓辺に腰掛けての読書時間。ここしばらくはポカポカ陽気。窓は解放、日光浴、風を感じつつ、強い陽射しは障子でコントロール。幸せな昼下がりのひと時。
神田古本屋街で見つけた書籍です。店内には、いつも以上に未整理の本が積み上げられていました。コロナ禍により読書時間が増え、本を購入する人も多いと思うのですが、古本屋さんに出す人も多いようです。本棚の肥やしにしていてはモッタイナイですしね。捨てる神あれば、拾う神あり。意味合いは違うかもしれませんが、古本屋さんのシステムはありがたい。入手困難な古書。先輩方々が持っているお役目を終えた財産を受け継ぐシステムでもありますね。