東京国立博物館・表慶館にて開催中の『工藝2020ー自然と美のかたち』に足を運んできました。陶器、染色、漆工、金工、木竹工、人形、七宝、ガラス、截金による優れた近年の工芸作品82点を展示。第1章「金は永遠に光輝き、銀は高貴に輝く」、第2章「黒はすべての色を内に吸収し、白はすべての光を撥する」、第3章「生命の赤、自然の気」、第4章「水の青は時空を超え、樹々の山々の緑は生命を息吹く」で構成。
表慶館は明治期の皇太子(後の大正天皇)の成婚記念として、明治42年(1909)に建てられた美術館。片山東熊の設計によるネオバロック様式。中央ドームの見上げ、両翼の階段室が特に美しく、見惚れてしまいました。館前に立つ大木・ユリノキの黄葉も見頃で美しい。会場構成を手掛けたのは、建築家の伊東豊雄氏。展示台は「大地から盛り上がった床」に見立てているそうです。和と洋、伝統と新しさ、工藝と建築とが融合した空間に、しばし身を委ねてきました。工藝2020のサイトは、コチラ≫