根來宏典建築研究所

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2020年4月8日(水)

いやいや、、、断崖絶壁かも

『”山”と”谷”を楽しむ建築家の人生(2020年/ユウブックス)』を拝読。

 

山崎健太郎さん/西田司さん/後藤連平さん=編で、永山裕子さん、鈴野浩一さん、佐久間悠さん、谷尻誠さん、小堀哲夫さん、五十嵐淳さん、森田一弥さんといった7人の建築家へのインタビューをまとめたもの。それを書き起こされた中村謙太郎さんの文章も読みやすい。私と同世代の7人なので共感することも多いのですが、これからの私の人生にも刺激を与えてくれる内容でした。7人7様、建築家になるための答えや方法が載っている訳ではありません。とても真似できないと断崖絶壁を感じる人もいるかもしれません。独自の人生を歩んできた7人なので、建築家を目指す若者にとって、ためになる、参考になるかどうかは分かりませんが、自分らしく生きるためのヒントは散りばめられているかと思います。富永大毅さんの書評が素晴らしいで、ご興味ある方は合わせて読んでみて下さい。コチラ≫

 

ユウブックスは「建築・アート・地域の文化をテーマに、本当に伝えたい、いいもの・いい情報を本というかたちに編んでお届けします」という編集者の矢野優美子さんが数年前に立ち上げた出版社。彼女とは28年来の付き合いということもあるのですが、私が注目、尊敬している出版社です。私だけでなく、多くの建築家、書店をはじめ、多くの関係者が応援したくなる出版社のようです。ユウブックスのサイトは、コチラ≫

 

彼女は建築の大学・大学院を出ています。その後、出版の道に進むわけですが、表現の仕方が、建築なのか、書籍なのかの違いがあるにせよ、文化の伝え方を構築するという意味で、その精神はアーキテクトだと思うのです。とても独自性のある出版社でして、そのあたりのことは青木淳さんが『自分が楽しいと思うことの先に「仕事」がある。先に「建築」があるのではない。』という書評を、ユウブックスが一冊目を発刊された際に書かれています。コチラ≫

 

右の本は、西田司さんが最後の鼎談の所でも紹介されている『建築家への道(1997年/TOTO出版)』。吉田研介先生編、内藤廣さん、北山恒さん、新井清一さん、小嶋一浩さん、妹島和世さん、鈴木了二さん、坂茂さんが40代の頃にお話しされた際の内容をまとめたもの。私が20代の頃に、眼を輝かせながら読んだ本。この7人が建築家への道を歩んだ頃から時代は大きく変わりました。バブル崩壊、阪神・淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災、各地で未曽有の災害が起こり、さらには地球環境問題、情報通信技術の発達、少子高齢化、職人不足、増税、資本主義の限界、そして新型コロナウィルス。ただ時代の変化とともに、変えるべきこと、変わらざるべきことがあると思います。表面的、目先のことではなく、物事の本質、建築家の精神を捉えることが大切ですね。

 

どちらの本も7人の建築家をフューチャーしています。7人って、バランスが良いのかな。。。