高橋寿太郎さんの『建築と経営のあいだ』を拝読。付き合いは、彼が東京に出てきた(社会人になった)ばかりの時からで、もう20年。同じ釜の飯を食った仲。先日、彼と二人で飲んでいた時の昔話で、彼が建築家への道から不動産の世界に入った時、二人に怒られたそうです。その一人が私だそう、、、今となってはお恥ずかしい話。
先に『建築と不動産のあいだ』という本も著されているのですが、不動産にしろ、経営にしろ、我々建築家とのあいだには大きな壁があります。その壁に挑む彼を勇ましく思うし、発想の柔軟さを尊敬するし、停滞期を迎えている建築業界においてクリエイティブな世界観を創り出していると思うのです。脱構築主義の建築家・レム・クールハースのことを知る人ならご存じだと思うのですが、OMAとAMOとの関係(本著でも紹介)、そう、彼は建築業界におけるAMOの役割を担っているように感じます。同業者の方々には、お薦めの一冊です。彼と私のあいだは開くばかり。。。