根來宏典建築研究所

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2020年2月20日(木)

澤井醤油と山中油店@冬の京都2020

西陣にある明治12年(1879)創業の『澤井醤油』。正面は虫籠窓をもつ京町家。商家らしい表屋造り。妻面は、三連の白壁土蔵が並び、風情を感じる街並みを形成しています。玄関である見世庭に置かれた大きな木の桶は、今も実際に醤油の仕込みに使用しているものだそうです。醤油の香りが漂っていました。

 

江戸後期創業の『山中油店』。建物は国の登録有形文化財。通りから板塀をセットバックさせ、水路を巡らせた前庭。池は板塀の内外に繋がり、浮いた足元の設えが美しい。通りから奥の蔵へと続く線路は、重い油を運んだトロッコの軌道。食用や美容の他、建築用として荏油、桐油、亜麻仁油、さらには柿渋や弁柄も扱っています。桐油は、私もよく使います。興味深々なのが椿油。髪やお肌の手入れに使われるもの。国産ヤブツバキを伝統的な玉締め式で絞った純正だそうです。手に塗らせてもらったのですが、しっとり、艶やか。建築にも使えるそうで、木に塗ると、なんとも言えない美しさと手触りになるのだそうです。一本入手。早く出番が来ないかな!