根來宏典建築研究所

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2020年1月27日(月)

渉成園@冬の京都2020

東本願寺の飛地境内地『渉成園』。現在の建物は1864年の蛤御門の変による火災以降に再建されたもの。まず目に入るのが、長い切石、礎石、石臼、山石、瓦などで築かれた『高石垣』。園の地割は、持仏堂『園林堂(昭和32再建)』とその山門にあたる『傍花閣(明治25再建)』を結ぶ中心軸を基準に構成。敷地1万600坪の池泉回遊式庭園。詩仙堂を開いた石川丈山の作庭と伝えられています。書院群北端の池に面した『臨池邸(明治17再建)』と『滴翠軒(明治17再建)』は優雅。2階建ての茶室『蘆菴(昭和32再建)』は、二方の肘掛窓から眺望を楽しむことができる煎茶席。桧皮葺屋根の掛かった木橋『回棹廊(明治17再建)』や反橋『侵雪橋』も美しい。卯月池の西南には、水上に乗り出す茶室『漱枕居(慶応1再建)』。大書院『閬風亭(慶応1再建)』は、迎賓をお迎えする場。個人的な一番の興味は茶室『縮遠亭(明治17再建)』。前面の土間から奥に二畳台目向板・台目切の茶室、二本襖を隔てて長四畳が続くそう。その先に斜めの板間があり、三畳敷の上段の間が連結。上段は床を高く支えた舞台造り。内部は拝見できませんでしたが、想像が掻き立てられます。