田舎に帰省しての初詣は、木の神様として信仰されている伊太祁曽(いだきそ)神社へ。実家から車で20分ほどのところにあります。日本全国に植木を植えて廻り、緑豊かな国土を形成したと、日本書紀に記される「五十猛命(いたけるのみこと)」が祀られています。和歌山県は紀伊国と呼ばれますが、木の神様が住む国であることから「木の国」と呼ばれ、やがて「紀伊国」となったそうです。中世には根來寺と深い関係を築いていたのですが、豊臣秀吉の根來攻めによって伊太祁曽も戦禍に巻き込まれたそうで、これも何かの縁を感じます。
家や船は木材より作られたことから、家屋の神、浮宝(船)の神として慕われていたり、全国の木材関係者のお参りも多く、近年は地球環境の温暖化対策(樹木の役割が大きい)に関心を持つ人の参拝も増えているそうです。私自身も仕事の関係上「良質な木の家をつくれるように」と思いを込めて手を合わせてきました。