根來宏典建築研究所

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2019年8月22日(木)

拾翠亭@京都

桂離宮に関する書籍の中に「桂離宮、桂離宮と言われますが、そもそも京都御所を見たことがあるのですか?」という言葉を目にして、はっ!と思いました。御所は帝の住まいであり、桂離宮は宮家の別荘。これは一度、目に停めておかねばと思い、足を運んできました。桂離宮のお話は、コチラ≫

こちらは江戸後期に建てられた『拾翠亭』。九條家の唯一現存する建物。茶会や歌会のための離れとして使った場。数寄屋風書院造り。御所の中には寝殿造りや書院造りの建物や門は残っていますが、住宅スケールなのはここだけのように思います。東山の山並みを借景とし、池に面した1階には広縁、2階には縁高欄。広縁は巾広板敷の箇所と榑縁に分かれ、それぞれの天井は鏡天井と化粧屋根裏として空間の意義を分けています。小間は三畳中板の席。広間と小間とが隣接する構成は、貴族の茶事の習わし。貸し切り状態で、じっくりと堪能することができました。