根來宏典建築研究所

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2019年8月21日(水)

吉田家住宅@京都

明治42年(1909)に建てられた築110年の京町家『吉田家(無名舎)』。白生地問屋だった住宅。国登録有形文化財。通常非公開。表屋造り。玄関を入ると露地庭。その奥には「おくどさん(台所)」。店舗棟と住居棟に挟まれた中庭、住居棟の奥には大きな座敷庭。中庭と座敷庭の大小や温度差の関係が空気の流れを生じさせます。

 

江戸時代の町家は、2階建てを建てることは許されませんでした。町人が武士を見下ろすのを避けるため。よく見かけるのは「厨子二階」と呼ばれる物置や使用人の寝泊まりに使われていた屋根裏部屋のような空間。よく虫籠窓なんかが付いてますね。総二階が建てられるようになったのは、明治末期からのこと。ちなみに京町家とは、現行の建築基準法が施行された昭和25年(1950)以前に京都で建てられた伝統的軸組工法の家屋を言うそうです。一概に京町家といっても時代の変遷があり、そういったことを読み取れるようになると、見方も面白くなると思いました。