根來宏典建築研究所

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2019年3月20日(水)

河回村@韓国その3

良洞村を後にし、次に向かうのは安東(アンドン)市。

 

こちらは、その市内の外れにある集落「河回村(ハフェマウル)」。

李朝の時代から600年、当時の精舎や書院をはじめ伝統的な住文化が残り、

両班が住み着いた村。今も普通に暮らしている村人たちがいます。

良洞村とともにユネスコ世界文化遺産に登録されています。

 

村の対岸には「芙蓉台(プヨンデ)」という奇岩絶壁があり、

山々に囲まれつつ、麓には悠々と回わるように流れる大河。

ご察しの通り、S字型に曲がりくねった川に囲まれた立地が名前の由来ですね。

こちらの写真は、その絶壁から村を臨んだ風景です。

 

 

この村は、幸いにも壬生乱(豊臣秀吉の侵略)の被害にあわなかったので、

上流から庶民まで、当時の豊かな伝統的な住まいが残っております。

 

村には180戸ほどの村人が藁ぶき家屋や瓦葺家屋に住んでいるそうです。

家の設えや庭など昔ながらの風景を残しつつも、

パラボラアンテナが立っていることから、

現在も人が住んでいる様子を垣間見ることができます。

 

 

 

 

 

 

美しい街並み。道は舗装されることなく、土のまま。

各住居には土塀が回されているのですが、目線くらいの高さ。

家々の軒が風景として繋がり、適度に曲がりによってアイストップを形成し、

その向こうへ向かう期待感を高めつつ、奥行きを感じる構成が多見されます。

迷路のようでもありますが、すごく空間が豊かで、

実際よりも大きな村であるかのような錯覚を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

村の中心に位置する樹齢600年を越えるケヤキ。

村の守護樹「三神堂御神木」として祀られています。

子を授け、出産と成長を助けると伝えられているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この村を代表する柳雲龍の故宅「養真堂(ヤンジンダン)」。

安東村は、豊山柳氏の一族によって作られた村だそうで、こちらはその総本家。

 

オンドルのための基壇を作り、その上に重厚な家屋が載っています。

立嚴古宅という扁額が掛かった棟が舎廊棟(サランチェ/息子主人の居室や接客の場)、右手には母屋(アンチェ/女性が暮らす空間)を遮るように行廊棟(ヘランチェ:下人や作業具の部屋が並ぶ棟)が配置され、儒教の厳格な男女の区別が、住まいの配置や設えにも明確に表れています。

 

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以下、目に留まった建築ディテールを2点ほど。