京都にある『旧三井家下鴨別邸(国指定重要文化財)』を訪れてきました。
写真の左手から玄関棟、母屋(3階には望楼)、茶室が並ぶ様子。
お庭には苔が茂り、ひょうたん池には母屋が映り込んでいます。
母屋は明治13年(1880)に木屋町に建てられたもので、大正14年(1925)に移築。玄関棟はその際に建築。茶室(内部非公開)の建築年代は不詳なのですが、慶応4年(1868)と書かれた祈祷札が確認されているそうです。戦後の財閥解体を経て、国に譲渡。現在は京都市が管理。これまではほとんど知られることはなく、ひっそりと佇んでいたそうですが、2016年10月に一般公開を開始。まだあまり知られていないのか、思いのほか空いていて、ゆったりと見学することができました。
一階の座敷から眺める南のお庭。
開口部が大きく、ダイナミックで開放的な構成。
当時、まだ一般的には普及していなかったガラス。
レトロガラスの微妙な歪みが、お庭の景色を優しく切り取っています。
2階と望楼(3階)は、通常非公開なのですが、
2階はこの11月15日~12月14日まで特別公開されていました。
浴室は良質なヒノキで構成。
方形天井の中央には換気口。粋な設えですね!
旧三井家下鴨別邸は、下鴨神社の南、鴨川と高野川の合流点に位置します。
そんなロケーションに建つ別邸ということだけでも、いかに凄いことか。
最寄り駅は「出町柳」。駅を出たところでおにぎり屋さんを発見!
天気にも恵まれましたので、そこでおにぎりを買って、川辺で食べることに。
微笑ましい青春模様を眺めながら、のんびりとした時間を過ごしました。