続いて訪れたのは、埼玉県狭山市にある『阿部興業 狭山中央研究所』さん。
昨年7月に開設された建具の研究所。
断熱、気密、水密、耐風圧、耐火、防犯、耐久、安全、耐震、遮音、、、
といった性能を試験する設備が整っています。
伝統的な建具の技術を残すことも大切なことですが、こういった性能も建具としての大切な要素であり、双方向的なアプローチは必要なことだと思います。
研究所ということで、試験室の写真撮影はNG。こちらは会議室で行われた建具に関する講義の様子。松本直子さんからは建具の使い方、阿部興業さんからは框の組み方や強度等、設計者に知っておいて欲しいことを教示してくれました。
最後に組子のパーツが配られました。各自で組み立ててみて下さいと。
簡単にできそうに見えますが、実際にやってみると「???」
溝の付け方に法則があるようで、順番を間違えると組み上がらない、、、
左が「麻の葉」、右が「七宝亀甲」。美しいですね。
どちらも正六角形を基調とした亀甲物という紋様なのですが、
その数は80種類以上もあるそうです。日本の伝統って凄い。