廃棄物の行き場をイメージできるか? @古材・再生素材 その1 | 築紡|根來宏典

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2018年2月13日(火)

廃棄物の行き場をイメージできるか? @古材・再生素材 その1

先日、家づくり学校2年生7回目『古材・再生素材』の授業がありました。

 

引率講師は安井正先生。家づくりの会に所属し、京都で活躍している建築家です。

はじめに訪れたのは、新木場にある『東京ボード工業』さん。パーティクルボードを作っている工場です。

 

まず、我々は木質系廃棄物の行き場をイメージできるでしょうか?
物をつくるということは、必ず廃棄物がでますよね。

建物の建替時の解体廃棄はイメージしやすいかもしれませんが、

新築時の木造住宅であっても基礎には型枠を使いますし、現場では造作端材が発生しますし、流通にはパレットは欠かせませんし、家具買替時の廃棄処分、植木伐採時の生木の廃棄、生活している上では割箸も使っていることでしょう。

 

これら木質系の廃棄物を分け隔てなく、受け入れている工場です。その使い道がパーティクルボード。

木材をチップ化し、これを安全・健康に配慮された接着剤で再結合させたボード製品。

具体的にいえば、システムキッチンや収納家具、マンション置床の下地になる建材です。

皆さんも知らず知らずの内にお世話になっていることと思います。

 

工場内部は写真撮影禁止ということで公表はできませんが、

持ち込まれた廃材に混じっている釘などの金属を丁寧に取り除き、厳ついカッターで粉砕されてチップになります。

そのチップが製造ラインでボード状に固められ製品化。品質をシビアにコンピューター管理され、出荷されていきます。

 

産廃物のリサイクルは、地球規模での環境問題。こちらでは大量の受け入れ要求があり、生産量が年々増加しているそうです。

盆、正月、ゴールデンウイークという工事現場が休み時以外は、休みなく24時間フル稼働なのだとか。

耐水性の向上や、耐力壁にも使えるボードも開発し、市場は拡大傾向とのことです。

 

CO2削減や循環型社会の実現という意味では、欠かせない取り組みでもあります。

リサイクルやエコというと、環境に優しく、クリーンなイメージですが、その生産現場に足を運んでみると、シビアな現実を感じます。

自分たちの作ったものが、その役目を終えた時のことまで想像しておくことは、我々設計者にとっても大切なことだと思います。