続いて訪れたのは、葛飾区金町にある『柳沢商店』さん。
家屋解体時に出る再利用可能な建築資材を取り扱っているところ。
古木や古建具だけでなく、中古アルミサッシや住宅設備なども丁寧に取り外し、
保管し、販売しております。
レトロな資材の魅力を惹き立て、商品として販売しているお店は沢山ありますが、
ここはあまり手を入れずに販売しております。
ゆえに安価に手に入れることができるのですが、
モノへの目利き力や、活用への発想力が必要となってきます。
倉庫の中には、所狭しと資材が保管されており、
奥に行くに従い、お宝が眠っている予感。
見事な梁材が並んでおり、昔の大工さんが刻んだ仕口の跡に哀愁を感じます。
お宝だけでなく、家屋を形作っている野縁や垂木をはじめ、
ほぼ全ての部材を大切に扱っております。
解説してくれるのは、4代目の小林さん。
先代は昨年、先々代は一昨年に亡くなられ、それまでは3人体制だったのですが、
現在は一人で切り盛りしており、ちょっと忙しいそうです。
建具、障子、欄間、、、ひとつひとつがお宝。
手の込んだ明かり障子や、レトロな硝子障子、素材の色艶が増した経年美化。
好きな人には、堪らない空間です。
電球のソケットや碍子から土瓶まで、、、
使い道があるのか???それは自分ん次第。
買う人がいるんだろうか???想像するだけで楽しい。
プロパンガスのボンベで作った薪ストーブ。
モノづくりへの発想に、留まりを感じさせない豊かな空間、設えが、
ここにはありました。