次に訪れたのは、谷中にある『湿板写真館』。
安井さんが15年前にリノベーションを手掛けた実例です。
写真家・和田高広さんのスタジオ兼ギャラリーであり、
湿板写真の歴史や魅力を伝えます。
ギャラリー内の写真は、写真に写っている方々の肖像のことがあり、
公開は控えます。
天井を剥がし、梁を表した空間。その梁の古びた感じが素敵でした。
大胆に切り取ったトップライトからの光が、
空間の陰影を惹き立てているように思います。
もちろん冬は寒く、夏は暑いとのこと。
でも太陽が出ていれば冬暖かく、窓を開ければ風が通るので夏涼しいのだそうです。
その大らかな暮らしぶりが和田さんの生き方に合っているように思いました。
床に貼られていたのは、パーティクルボード。午前中に見てきた再生素材です。
15年を経て、暮らしに馴染む様相がうかがえました。
ところで「湿板写真」というものを御存じでしょうか?
ご興味ある方は、コチラ≫
古き良き時代を感じる谷中の街中に、
古い建物をリノベーションし、レトロな機材に囲まれ、
好きな仕事をしている和田さん、憧れますね。