西川材 その3 プレカット | 築紡|根來宏典

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2017年11月30日(木)

西川材 その3 プレカット


続いて訪れたのは、同じく飯能にあるプレカット屋『日本住建』さん。

昔のように構造材を大工さんが現場で手刻みする家は稀ですね。
現代的な住宅では、工場で事前加工された構造材が、現場に持ち込まれます。
そういった意味で、プレカット屋さんは大きな役割を果たしております。

こちらのプレカット屋さんは、どちらかというと中規模(語弊があるかもしれませんが)。
大手さんと同じように勝負していては、勝てません。
こちらの工場では大工さんを置いているため、手加工もできるのと、小回りの良さが特徴。

腕利きの大工さんを抱えている工務店なら、
そこの大工さんがここの加工場に来て、本人が手加工し、現場に出荷も可能だそう。
物の移動が一番高価ですので、これはとても良い考えだと思います。

プレカットで出来ること、手加工でしかできないこと、
それを知らずじて、思い通りの設計はできませんね。
そんなことを、モックアップを使って解説してくれます。

構造材だけでなく、羽柄材もプレカット。
羽柄材とは、丸太から柱や梁を取り、残った部分から取る角材や板材の総称。
具体的にいうと、筋違、根太、垂木、野縁、合板などのことですね。

すごい柱を発見!240角のヒノキ(無節)です。製材や乾燥の技術が進歩しているので、
プレカット屋さんや大工さんが木の知識を持たなくてよい時代になってきていますが、
こちらの工場ではそういった知識を大切にし、丁寧に材を受け渡しているようでした。

根來宏典建築研究所