相川考古館/觴華庵 | 築紡|根來宏典

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2015年10月21日(水)

相川考古館/觴華庵


せっかく伊勢崎市を訪れたので、栗原昭矩さんのお仕事をもう二つご案内いただきました。

まずは「相川考古館」。創始者・相川之賀が収集した考古資料などの展示館です。
江戸時代の町役人の住まいで、母屋、土蔵、店舗、稲荷社、茶室、収蔵庫で構成。
栗原さんが保存修理を手掛けた茶室「觴華庵(しょうかあん)」。県指定重要文化財です。

4畳半の茶室。踏み込み床、脇床は一続き、壁は塗り回しの洞床が特徴的。
床板の中に、丸炉が切られているのは、たいへん珍しいかと思います。

当初の屋根は「杉皮葺き」だったそうですが、復元では「銅板葺き」。
隅棟部は重ねを設けず、丸みを持たせ板金加工「蛤葺(はまぐりぶき)」です。
とても高い技術力が必要で、なんとも美しい。とっても時間が掛かったそうです、、、

土台の組み方も「えっ!」と思うくらい、拘っていました。
凄いものを見せてもらいました。


根來宏典