土間の家 お引き渡し | 築紡|根來宏典

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2015年5月22日(金)

土間の家 お引き渡し


本日『土間の家』お引き渡しでした。

現場に着くと、新調したテレビが届いておりました。
すっきりと納まるようにテレビに合わせて落とし込んである壁面が、
取付を待ちわびています。
天井から吊られているシーリングファンは、クラフトマンシップのあるデザインで、
先日のオープンハウスでも好評でした。

さて、お引き渡し。畳の間に移って、工事の完成した報告と、お引き渡し書類の説明。
施行者からの保証書、瑕疵保険付保保証書、白蟻防除工事保証書、緊急連絡先一覧、、、
そして多くのボリュームを占めるのが、各種設備機器の取り扱い説明書及び保証書。
近年の住宅は、沢山の設備機器が付いておりますからね。

お引き渡し後は、壁掛けテレビをセッティングする楽しい時間。
奥さまは、男たちの雄姿をカメラで写真に収めます。
ソファやダイニングテーブルも新調しているのですが、納品は7月になるそう、、、
家具にもこだわりがあるので、時間が掛ってでも待つそうです。

本来のお引き渡し日は、23日土曜日の午前中でした。
あいにく、その日は先月亡くなった母の法事と重なってしまいました、、、
引き渡しの時に、設計者なんていても役に立ちませんから「私抜きで進めて下さい」と申したところ、「では仕事を休みますので、前日にしましょう」と、
建主さんが気をつかって下さいました。
施工者の皆さんも、それに合わせてスケジュールを調整してくれました。
本当に良い建主さんと施行者さんたちに恵まれました。

実家の和歌山に帰省しないといけないので、あまり長居できないのですが、
なんだかんだと予定時間が過ぎてしまいました(笑)

こちらのプロジェクトは、出会いから完成までに2年半を要しました。
初めて電話があった時の奥さまの緊張気味の声。
ドキドキしながらお会いした初めての日。その日は、クリスマスイブでした。
今でも、はっきりと覚えています。

そろそろ引き上げようと、玄関ドアを開いた瞬間、色々な思い出が走馬灯のように。
アプローチに配置された庭園灯。手前にひとつ、奥にひとつ、さらに回り込んだところにひとつ。奥へ、奥へ、導かれるアプローチの演出です。

予算調整が厳しく、一時は諦めた照明器具です。
私が提案したものですが、最後は建主さんがこだわりを持って復活させてくれました。
昨日取り付けたばかりのなので、夜、点灯した状態を未だ確認しておりません。
次回、来る時がお楽しみです。こだわった家具が入った時にでも、お邪魔いたします。

根來宏典