神の手を持つ男 | 築紡|根來宏典

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2014年12月3日(水)

神の手を持つ男


今年30周年を迎えるマナトレーディングさんのファブリックコレクションにお邪魔してきました。MANASさんについては、コチラ≫

1か月ほど前のこと。お世話になっているKairos & Mの根井さんからの招待です。
カイロスとは、特注家具メーカーのミネルバさんがプロデュースしているブランド。
今回の展示会では、ファブリックのみ展示するより、
家具として展示した方が魅力が惹く立つということで、
Kairos & Mさんが協力したそうです。
ミネルバさんについては、私のブログでも何度か紹介しております。
コチラ≫コチラ≫コチラ≫

何気なく入口に置かれていた椅子。
建築家・隈研吾さんが長岡の市庁舎の応接室の椅子としてデザインされたもの。
オリジナルは柿渋で染められた小国和紙だそうですが、
ここではマナトレーディングさんのファブリックで包まれています。

私のお気に入りは、こちらのカウチソファ。
カウチ部分が斜めになっているのが洒落ている。出入りがし易くなるようにの配慮ですね。
シャープなデザインではなく、丸っこさも魅力に感じます。クッションの硬さも絶妙です。

生地は前面と背面の2重構成になっているのですが、
ファスナーの隙間から、表の生地が垣間見えるのもお洒落なディテールだと思います。

そして何やら、ソファを撫で回す怪しい人が、、、
そう、実は、神の手を持つ男、ミネルバの布張り職人・宮本茂さんです。
搬入中に生じる生地の貼り具合をチェックしているのだそうです。
「触って、どんなことが分かるのですか?」って聞いたら、
無言で優しい笑顔だけが返ってきました(笑)

根來宏典