半月ほど前のことですが、
「家具の構造・掛け心地~作り込まれた家具は”ここが違う”~」研修会がありました。
私も活動している「建築家31人の会」の活動の一環で、スキルアップセミナーです。
今回の研修会は、そのスキルアップセミナーの4回目に当たり、
私がコーディネイト役を務めさせていただきました。
まずは広尾にある「SAVOIA」という家具屋さんに集合(上の写真)。
クラッシクからモダンなデザイン、国内外の家具メーカーの商品を取り揃え、
皮や布の張替えや、テーブルの塗り直しまで行っている家具屋さんです。
そこでは、様々な家具の使い勝手や、椅子・ソファの掛け心地などを体感してきました。
その後、戸越銀座にある「ミネルバ」というオーダー家具の製作会社に移動。
ミネルバは、宮内庁の古典的技法による椅子等の製作及び復旧、
アルフレックスやカッシーナ等のライセンス生産なども行っております。
ミネルバの代表である宮本茂紀さんは、椅子張り職人・モデラーであり、
黄綬褒章まで受章している方で、家具業界では誰もが知る存在。
その宮本茂紀さんの解説で、家具づくりの貴重なノウハウを公開して下さいました。
同じように見えるソファでも、その構造であるクッションの作り方一つで、座り心地は変わります。
こちらは旧来のソファの断面。この構造の掛け心地が一番良かったです。
素材も色々。ソファのデザインや構造、掛け心地、予算に応じて、適宜素材を選べます。
何気なく置かれている椅子。国際的な建築家のザハ・ハディドのデザインによる試作品だそうです。
掛け心地が悪そうですが、意外や意外、ともて良かったです。
根來宏典