旗竿地の白い家 二つの至福の時間 | 築紡|根來宏典

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2014年4月25日(金)

旗竿地の白い家 二つの至福の時間


葛飾区で完成した2世帯住宅『旗竿地の白い家』の竣工写真撮影の様子です。

カメラマンは、写真家の上田宏さん。
私が信頼を寄せるカメラマン。お任せしているので、私は殆ど口を出しません。
これまで幾つもの名建築を撮影してきたカメラマン。その彼の眼を信じています。

彼がファインダーを通して、私が設計した建物と会話しているように、
私は彼の背中を通して、彼と会話します。
この無言の時間が、堪らなく好きです。彼の背中から学ぶことは、大きい。

竣工写真の撮影における、もう一つに至福は、
一日中その場所に居ること。朝から晩まで。
工事中、何度も現場に足を運びますが、
朝から晩まで静かな空間に身を委ねられるのは、この時のみ。
シャッター音のみが響き渡ります。
時間の移り変わりを肌で感じる大切な時間なのです。

撮影は、朝から始まりお昼過ぎまで、休みなく一気に撮り続けます。
その後、夕景まで時間ができます。
その時間がまた至福でして、まったりとした時間を過ごします。

ウッドデッキに腰を下ろして、日向ぼっこしながら、遅いお昼休みです。
狭い旗竿地に2世帯を詰め込んだ住宅ですが、陽の当たる居心地良い外構になりました。
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根來宏典