旗竿地の白い家 植木の植込み2日目 | 築紡|根來宏典

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2014年4月14日(月)

旗竿地の白い家 植木の植込み2日目


植込み2日目の様子です。1日目の植込みの様子は、コチラ≫

今回の敷地は、敷地面積の20%の植込みという風致地区における緑化基準があり、
それなりの量で、植込みは2日間に渡りました。
植込みは1日目に完了し、2日目は剪定や砂利敷きなどの設えです。

上の写真は、シダレモミジの剪定の様子です。シダレモミジのお話は、コチラ≫
建て替え前に植わっていたモミジでして、どこに植え替えようか悩んでいたのですが、
アプローチ一番手前に植え込みました。
想いで深い樹なので、このポジションがベストです。
植木屋さんと、どの向きに植えて、どの枝を切って、どのように育てるか、
と話す時間は楽しい。

仕上げは、お化粧の玉石の敷き込み。天然の高級玉石『那智黒』です。
熊野で採れる那智産の那智黒は、今では手に入らないので、中国産ですが(苦笑)

最後は「植木の根っこがシッカリ張るように」と思いながら、沢山の水を撒きます。
黒玉石は水を撒くと黒光りし、なお高級感が増します!
景石は5個。高級な景石ではなく、敷地から出てきた大きな石を活用。
私には、とても素敵な石に見えましたよ!

6個あったのですが、植木屋さんと話して5個に減らしてもらいました。基本は奇数なので。
「設計屋さん、よく知ってるね!お茶でもやってんの?」って、植木屋さんより・・・。
いえいえ(苦笑)やってませんが、好きなだけですよっ!
植木屋さんは3個、3個の奇数で考え、少し離して並べてくれていたのですが、
全体で奇数の方がバランスよく見えたので、私の意見を優先してくれました。
そんな植木屋さんとの対話も楽しい。

帰り際には、お掃除も。植木は土仕事なので、泥んこになります(苦笑)

路地裏に入っていくようなアプローチ空間。とても品良くなりました。
隣地との境には、サツキの生垣。奥には台付き株立ちのカツラ。台付きのお話は、コチラ≫
狭い敷地ながらも、夕暮れ時には太陽が回り込み、カツラを照らすので、
アプローチ空間に奥行きが感じられます。

話は変わりますが、サクラの季節は終わりましたね。
下の写真は、水元公園西側に位置する『桜土手』の満開時の様子です。
『旗竿地の白い家』の現場に行く際には、ここのバス停を利用していました。

植込みの帰りは、植木屋さんが、駅までトラックで送ってくれました。
植込みに口を出す面倒な設計者だったでしょう・・・と話したら、
「植木の説明をしても反応のない設計者や施主より、遣り甲斐があったよ」ってね(笑)
「そもそも設計屋さんは植え込みに立ち会わないから・・・」と。好きなだけです(苦笑)

根來宏典