夕景の様子です。
1階ピロティ部分の床仕上げは、豆砂利洗い出し。
幅広の方は駐車スペース、幅狭の方は人のアプローチです。
豆砂利洗い出しとは、左官屋さんがモルタルを塗る際に小石を混ぜ込んでおき、
乾き具合を見ながら表面のモルタル分を洗い出し、小石を浮き出させる手法で、
ひと手間加えることにより、手づくり感を残した仕上げとしております。
一般的な木造住宅の場合、1階部分にも構造的な壁量を確保するために
袖壁が設けられますが、敷地の間口が狭い場合、
車を留めると、その脇をカニ歩きですり抜けるように出入りしないとなりません。
そうすると日常生活が不便になるので、今回は構造的な工夫をし、
その袖壁は設けていないのが特徴です。
また狭小住宅の場合、よく道路に面して玄関ドアが付いておりますが、
子供の飛び出しや、玄関ドアを空けると中が丸見えになるとか、
好ましい玄関構えとは言えませんね。
今回の計画では、玄関ドアを奥の方の脇に設けていることも特徴です。
狭い敷地ながらも人の歩く距離を長くすることにより、
路地の奥に惹き込まれるような、豊かなアプローチを造り出そうと考えました。
外壁のクールなイメージのシルバーメタリックに対し、玄関廻りは板張りに。
その対比が「うなぎの寝床」という敷地特性ならではの、奥行き感を助長し、
人が惹き込まれるような暖かみのある演出にもなっております。
ライトアップされたシンボルツリー『シマトネリコ』の成長が楽しみ。植木のお話は、コチラ≫
足元に植えられた『フッキソウ』の可愛らしさが、写真ではお伝えできないのが、残念です。