うなぎの寝床の植木 | 築紡|根來宏典

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2013年9月18日(水)

うなぎの寝床の植木

大井町で工事中の住宅『うなぎの寝床』の植木の様子です。

 

私は植木が大好きです。だから立ち会います。たとえ一本でも。
植木には一本一本に個性があります。
その植え方によって、植木の表情はがらりと変わります。
図面上で、樹種や高さ、枝幅は指定できても、
一本一本の枝の広がり方や傾きまでは、表現できません。

 

植木屋さんと、どう植えれば、この木の個性が惹き立つか。
木表はどちらで、それ以外から見た時の見え方は。
成長した時の道路側へのはみ出し、アプローチへのはみ出し。
ライトアップ時の照らされ方。建物との距離、日の当たり方。
植木職人さんとの会話の中で、ここしかないポジションを見つけるのは楽しい。

 

植えているシンボルツリーは『シマトネリコ』。選定のお話は、コチラ≫
シマトネリコは常緑で、育てやすく、暑さに強いのが特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アプローチの足元に植えている『フッキソウ(富貴草)』を植えている様子。
強い日差しでは葉焼けするので、半陽地~陰地に向いています。
常緑で、葉が密に茂る様子から「繁栄」の意味を持たせて名付けられた下草で、
とっても縁起が良いのです。

 

アプローチの土間は『豆砂利洗い出し』仕上げ。
その土間と敷地境界との間に隙間を設け、フッキソウを植えました。

 

今回の住宅は狭小地で、立派なアプローチは作れませんが、
ちょっとしたスペースを見つけ、作り、品良く仕立てることによって、
ちょっとしたスペースが返って、より心が豊かになるように思います。