12月15日(土)は、家づくり学校2年生第7回目『木材』の授業で秩父に行ってきました。
初めにお世話になったのは、キコリの上林さん。
上林さんは「自分は学識がある訳では無いので、喋るのが下手だ」と言います。
しかし、人間の体に例えた説明など、話す内容が自然体で、納得・理解し易いのです。
上林さんが、一本の杉を切り倒してくれることに。
ノコを入れる時の緊張感、そして木が倒れる瞬間は圧巻です。
年輪を計っている様子。46歳です。
上林さん曰く、年輪を見れば、木の成長過程が分かるそうです。
隣に立っていた木が、いつ間伐されたか、石などがぶつかって、いつ傷がついたか、
枝打ちが、いつなされたかとか。
よく年輪を見れば、南がわかると言われますが、これには語弊があるようです(苦笑)
太陽に透かすと、このような透明感。瑞々しい。
赤身と白太の意味や役割など、強度、腐り易さ、水の吸い上げなどを
伐採の現場にて、キコリさんの言葉を通して、リアルに学んできました。
木を外側から中に向かって、順番に切ってみると、中から節が出てきます。
外部から見て節がなくても、中にあるということは、
成長過程において、枝打ちがキチンとなされている証拠。
節を見て、その深さや、いつ頃に枝打ちがされたかを創造するのは楽しいですね。
近年は、森林を守ることを目的に、『間伐』には国からの補助金が出されております。
これはこれで良いことなのですが、もう一歩突っ込むと、枝打ちが大切なのだとか。
残念なことに、このことへの理解が浸透しておらず、枝打ちには補助金が出ないとのこと。
枝打ちをキチンとしていないと、住宅に使える木には成長しませんので。