建築家が集まる暗い会 | 築紡|根來宏典

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2012年9月26日(水)

建築家が集まる暗い会

先日、吉田研介先生のアトリエ兼自宅の『チキンハウス』にて、ある会が開かれました。現在、国策や国民の建築文化レベルの低下により、建築家の存在自体が危ぶまれております。これは建築家のレベルの低下の問題でもあります。建築家の未来は、暗い。さぁ、どうする?こんな暗い会に付き合ってくれる若い建築家が集まって語り合う地味な会。会を開始するに際し、少し早めに行って、準備とか、チキン等の買い物をお手伝いしましょうか?と聞いてみたのですが、「お心遣い恐縮です。どうぞ手ぶらで、予定時間にどうぞ」と、、、図々しく、お言葉に甘えさせていただきました。

 

会が始まるのと同時に、大きな箱を持って現れた若者が一人。宅急便でも届いたのかな?と見ていたら、箱を開け始めました???中から出てきたのは模型。そして説明を始めます。聞くところによると、今は東海大学の大学院生。卒業設計だそうです。説明が終わると、集まった建築家達から批評の嵐。そして、それに応える。それにしても勇気・度胸がありますね。期待大!!!

 

この一人の学生を交え、暗い会が始まりました。この学生は、建築家の世界に夢を馳せて訪れたのだと思いますが、、、暗い話に着いて来れたかな?これが実社会です。資本になびくなのではなく、自立した個人としての存在。それが建築家。孤高なのです。そんな人間、今の社会システムの中では、生きていけないのです。そして「建築家の賞味期限の話」なんてツマラナイでしょう(苦笑)そんな『暗い話』はさておき、結論だけ言うと、とても『深い時間』を過ごしました。そして最後は、奥さま手づくりのドライカレー。ご馳走様でした。チキンハウスの紹介は、コチラ≫