横浜都市形成を巡る | 築紡|根來宏典

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2023年12月11日(月)

横浜都市形成を巡る

先週の月曜日、14年前にお引渡しをした住宅の改修工事の現場へ。現場チェック&指摘をし、あとは建主さんとおしゃべりで午前終了。最寄り駅は東横線の真ん中くらい。午後は東(東京)に行くか、西(横浜)に行くか、、、天気が良かったので、海を見に行くことに。

 

下りたのは横浜にある『馬車道駅(設計:内藤廣)』。そして『赤レンガ倉庫(改修設計:新居千秋)』へ。クリスマスマーケットで賑わっていました。裏手(搬入口)に回ると、赤レンガ倉庫で働く人が休んでいたり、高校生がダンスをしていたりと、その人間模様が微笑ましい。護岸ではおじさんたちが魚釣り。向こうに見えるのは『横浜港大さん橋国際客船ターミナル(設計:ムサビ&ポロ)』。『像の鼻パーク/テラス(設計:小泉雅生)』を含め、この辺りのウォーターフロントは貨物列車の廃線跡がプロムナードとしてデザインされており、歩いていて楽しい。客船ターミナルの先端まで足を運びました。横浜三塔物語である神奈川県庁(キング)、横浜関税(クイーン)、開港記念会館(ジャック)を同時に全て見える3つのスポットを1日で巡ると願いが叶うそうです。

 

締めくくりは『横浜開港資料館(設計:浦辺鎮太郎)』へ。残念ながら月曜日は休館でした。像の鼻を中心とした小さな漁村であった横浜村。開港とともに発展し、今に至るわけですが、その都市形成史は興味深い。建物は1981年竣工、裏手の旧英国領事館(1930)に対し、コの子型プランで中庭を形成。屋根は緑青銅板。外壁は擬石パネルツツキ仕上げで、なまこ風目地は職人芸。