季節を変えて訪れたい建築 | 築紡|根來宏典

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2022年11月30日(水)

季節を変えて訪れたい建築

大山崎にある名作住宅『聴竹居』。 アサヒビール大山崎山荘美術館とあわせて行きたかったのですが、予約が取れず、、、3年半くらい前に訪れているのですが、その時は初夏の時期。季節を変えて訪れたい建築です。一般人向け、専門家向けの書籍や、実測図集なども出版されています。

 

建築家・藤井厚二(1888-1938)の5軒目の自邸。欧米5カ国に9か月間の視察旅行し、実験、検証、改善を加えつつ建てられたもの。欧米文化、ライト、マッキントッシュ、ゼセッションの影響を感じます。床の間や障子が設えられた椅子式応接間、サンルームとしての縁側、居室と緩やかに分節された食事室、機能的で明るい調理室、お子さんへ愛情あふれる読書室、各室に設えらた造付家具、これら諸空間を繋ぐ視線の抜けと風通し。ずっと佇んでいたいと思える空間が、ここにはあります。