閑隠席と枡床席 | 築紡|根來宏典

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2022年3月17日(木)

閑隠席と枡床席

大徳寺の塔頭「聚光院」に行ってきました。聚光院は、千利休の墓所として、また三千家の菩提寺として知られています。

 

目的は特別公開されていた茶室「閑隠席と枡床席」を見るため。この二つの茶室は、水屋を挟んで東西に並んでいるのですが、閑隠席は利休好み(閉鎖的)、枡床席は開放的という対比関係に興味が惹かれます。他にも、躙口と貴賓口、三畳と四畳半、袖壁の有無、入炉と出炉、本床と略式床、火燈口と方立口、天井の構成なども対比的であり、それらによって生じるスケール感や居心地の違いなど、体感的に学ぶことの多いお茶室でした。

 

門より先は、写真撮影禁止です。言葉だけではよく分からないと思いますが、重要文化財であり、また名席であるがゆえ、茶室に関する書籍でも多く紹介されています。