大好きな京都、数えてみると去年は6回足を運んでおりました。今年も1月に足を運んでおり、また行きたいな、、、と飢えていたのですが、コロナ禍により我慢、我慢。と思っていたら、今回は趣味ではなく、所用ができて京都に行く機会に恵まれました。せっかくだから、あちこち回りたいなと思うのですが、我慢、我慢、日帰りです。少し時間があったので、哲学の道を散歩することに。すれ違う人もほぼおらず、マスクを外して歩くことができました。閉塞していた心が晴れる気分。
散歩のお供は『庭師 小川治兵衛とその時代』。2013年に東京大学名誉教授の鈴木博之先生(1945-2014)が書かれた名著。哲学の道は、琵琶湖疎水による産物。小川治兵衛(通称:植治)は、その琵琶湖疎水の水を庭園に取り込み、南禅寺界隈の大庭園群を作り上げた庭師。琵琶湖疎水と植治との関係をはじめ、日本という国の近代化の歩みを通じて、芸術、文化、粋の世界が見事に描写されています。