リノベーションの可能性 | 築紡|根來宏典

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2019年12月24日(火)

リノベーションの可能性

12月21日(土)は家づくり学校3年生『リノベーション(前半)』の授業。講師は家づくりの会の佐々木善樹先生。講義と課題提出の前半と、その講評と指導の後半との2回1組の授業。佐々木先生は多種多様なリノベーションを手掛けており、その豊かな経験に基づいたお話が聞けました。耐震改修、断熱改修、古民家、空き家再生、マンション、賃貸物件の可能性や事業化、資産価値の創造、有形文化財、ブランディング、ライフスタイルに寄り沿う、物語の続きをデザインする、、、等々。「つくり方を学ぶ以上に、使い方を学ぶ方が創造的なのではないか」というお言葉が印象的。

 

さてさて出された課題は、マンションリノベーションの可能性を考えること。スウィートルームのように、とにかく収納、子だくさんな家、すべては入浴のために、ペット+夫婦の暮らし、農業をする、家で働く、開店する、、、テーマ設定にリアリティが持てるかが提案に求めるもの。来月出てくる受講生たちのアイデアが楽しみです。

 

教室での授業は午後からだったのですが、午前中は佐々木先生が奥浅草で手掛けられた『Hotel OKUnoMA』を見学。佐々木先生の事務所が入っている建物を一棟丸ごとコンバージョンし、自らがまちにコミットしたホテル業を運営しようとしています。築37年、元は皮問屋の4階建ての倉庫、6年間住まいとして活用し、さらにホテルへと進化。1階はinformation、cafe、bookスペース。2階から4階はタイプ別の部屋が7つあり、共用のShared kitchen、Shower room、トイレ。ペントハウスにはスカイツリーが臨める開放的なバスルームがあります。まち全体が一つのホテルがコンセプトで、墨田川、歴史遺産、商店、宿、居酒屋、銭湯、文化体験などを繋ぐものとして存在。宿泊された希望者には一汁十菜の朝食も提供。特別にランチとして振舞って頂きました。