介護から考える豊かな暮らし | 築紡|根來宏典

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2019年8月19日(月)

介護から考える豊かな暮らし

家づくり学校3年生の皆さんと共に、大先輩の建築家・半田さんが都内に持っているゲストハウスにお邪魔。納涼会と称しつつ、人生を考える機会となりました。

 

田舎での一人暮らしが厳しくなってきたお母様を介護するために呼び寄せた住まい。3LDK(72㎡)のマンションをフルリノベーションしたもの。介護のためにやってくると思うと気が滅入るので、自分たち兄妹や孫が集まりたくなるような別荘感覚の設えに。兄妹が交代交代で一緒に夕食や寝泊まりをして過ごし、記念日には複数の家族で集まる場として使ったそうです。晩年の12年間を過ごされたとのこと。

 

食卓や水廻り以外の床は、畳敷き。お母様が転んでも大丈夫なように、また居間を大広間としても使えるようにと。建築的な美しさもさることながら、家族に対する優しさ、介護に対する前向きな姿勢に感銘を受けて帰ってきました。