根來宏典建築研究所

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2019年7月18日(木)

芦野石いろいろ

『紀州の家』玄関ポーチは前面道路より800mm高いところにあります。そのポーチへと至る階段に据えるのは「芦野石」。栃木県の那須地方で採れる凝灰岩質安山岩。準硬質であり、優しい表情なのが特徴。

 

蹴上は200mm。石の厚みは150mm。厚みを200mmとしても良いのですが、石の切り出しサイズは300×300×900(か600)mmのため、半分に割った方が歩留まりが良い。また200mmだと重くて重機がないと運べません。150mmだと人の手で運ぶことができるのです。また50mm浮いた感じのデザインになり、軽快感が生まれます。蹴込(つま先が入る)が出来て機能的でもあります。そんな複合的な理由から150mmとしました。小口は石の風合いを活かした「割り肌」。踏面は「チェーン挽き」。石をスライスする際、通常は丸鋸を使うのですが、ここではチェーンで挽き。その挽き目をそのまま活かした仕上げ。使った道具や作り手の痕跡を残す味わい深いもの。

 

階段以外にも、ポーチ、玄関、洗面脱衣室、浴室、BBQテラスの床や飛石にも芦野石を敷きます。場所場所に合わせて、石の厚み、仕上げ方、張り方などを変え、石ならではの魅力を惹き出しています。

 

こちらの写真は、芦野石の寅目。黄色い斑が混じっています。めったに手に入れることができない珍重品。早い段階から好意にしている石屋さんにお願いしていたのですが、手に入らないと言われ「そこを何とか」と言い続け、6枚だけ見つけ出してくれました!こちらは寅目を惹き立たせるようフラットな仕上げの「コーピン挽き」としました。ポイントとなる箇所に、大切に使わせていただきます。

 

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