石山寺 | 築紡|根來宏典

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2019年4月25日(木)

石山寺

京阪石山坂本線の終着点が「石山寺」駅。石山寺は由緒ある寺院で、西国巡礼一三番の札所であります。滋賀県は歴史文化が深く、京都と奈良に続き、国宝を多く有する県。ここ石山寺にも国宝の建造物が二つ(本堂と多宝塔)存在します。伽藍が天然記念物に指定されている硅灰石の奇岩の上に構成されていることも特筆するところ。硅灰石は、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用によって変質したものだそうです。

 

奇岩の下から見上げた『多宝塔』。鎌倉初期の1194年建立、多宝塔としては最古のもの。昭和7年に解体修理が行われています。金剛三昧院多宝塔(和歌山・高野山)、浄土寺多宝塔(広島県・尾道)と並び「日本三大多宝塔」と呼ばれているそうです。三塔とも国宝。金剛山三昧院多宝塔については、コチラ≫

 

 

こちらは『本堂』の崖下の様子。滋賀県最古の木造建造物。1078年に焼失、1096年に内陣(正堂)が再建、1602年に外陣(礼堂)が増築されたそうです。清水寺でも見られる縣造り。縣下木造建築としては、日本最古のもの。堂内の「源氏の間」は、紫式部が源氏物語を書いたところと伝えられているそうです。