和歌山市に加太という地域があります。
古事記や日本書紀で神話の舞台として登場し、万葉集でも詠われる景勝地。
紀淡海峡に面し、水陸交通の要所として栄えた歴史ある港町。
温泉あり、グルメあり、関西屈指の魚釣りや海水浴のメッカでもあります。
そんなメジャースポットゆえ、青春の思い出ある人も多いかと思います。
が、、、ワタクシメ、高校卒業と同時に実家を飛び出してしまったので、
加太に行ったことがなかったのです。
今更ながら、どんなところか?と散歩することに。
観光スポットは沢山あるかと思うのですが、、、そんなことには目もくれず、
路地の奥へ奥へと惹き込まれてしまいました。
そう、ここは漁村集落でした。大好きな空間。
漁村集落をフィールドとした研究をしていたほど。。。
研究に興味ある方は、コチラ≫
漁村集落は複雑な地形ゆえ独自の文化を育み(いい意味で交通網に恵まれず)、
一定の自律システム(生活と生産とが一体)を内包した空間となっています。
また民家は密集し、路地には多様な行為が溢れつつも、清潔に保たれ、
歴史性を有しつつ、現在においても美しい共同体としての組織が成り立っています。
そんなところに、魅力を感じるのです。