江戸から続く植木のまち | 築紡|根來宏典

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2018年6月27日(水)

江戸から続く植木のまち

先日、家づくり学校2年生第2回目『植木』の授業がありました。

 

行先は埼玉県川口市の安行。引率講師は、川口道正先生。

植木の世界は奥が深く、名前を思えるだけでも大変、、、冒頭、川口先生曰く

「樹木や下草の名前を少なくても10個、できれば20個覚えて帰って下さい」と。

 

始めに訪れたのは、三朋緑化(安行植木販売店)。

ここでは、低木〜2m程度の樹木や、花・ハーブ・苔・下草について学びます。

この時期は、アジサイが旬ですね。

 

 

 

とても親切なお店の方で、聞くと、植生や植え方など色々と教えてくれます。

はじめは誰しも素人ですので、自分の先生を持つことが大切。

 

植木というと樹木に意識が向かいがちですが、グランドカバーも大切。

なにもしなければ、殺風景ですし、泥だらけ、、、

木のチップや砂利で覆う方法もありますし、

下草を植えると、足元がより豊かな植生になりますね。

 

この時期は、ギボウシも旬。

 

 

 

まちを歩いていると、あちこちに植木畑があり、このような光景を目にします。

安行は、江戸時代から続く技術と伝統による日本屈指の植木の産地。

 

最寄り駅は、戸塚安行駅。

南北線直通の埼玉高速鉄道なので、都心からのアクセスも良く、とても便利な場所。

しかしながら、基本的には業者(プロ)相手。

一般の人は、直接購入することはできません。

 

 

 

 

 

次に訪れたのは「埼玉県花と緑の振興センター」。

 

園内には、植木類、鑑賞用樹木類を中心に2000種類以上の植物を展示しています。
ここでは、特に生垣、竹、壁面緑化について学びました。

 

様々な樹種の生垣を展示しており、

同じ樹種でも沢山の種類が、、、椿だけでも覚えきれません、、、

建主さんと一緒に来て、お好みを探すのも楽しいかと思います。

 

 

 

 

竹の樹種にも沢山あります。

竹は、根っこの成長が悩ましい、、、

樹種だけでなく、植え方も学ばねばなりません。

竹をお庭に植えたい時のポイントも学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

道路と園内の高低差を活かした壁面緑化。

壁面緑化に使われるのは、基本的にはツル系なのですが、
それにも色んな樹種があります。
その特徴などの説明も掲示されているので、分かりやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

その次に訪れたのは「JAあゆみ野 安行園芸センター」。

 

安行に行っても、どのように植木を買ってよいか分らない、、、
ここは沢山の農園が一同に会し、出展し合っている場所で、
一般の方でも分りやすく、お手頃価格で購入できます。

 

私は何度も来ているところですが、
季節や売れ行きに応じて、入れ替えを行っているので、いつ来ても楽しい場所。

 

 

 

 

続いて訪れたのは道の駅・川口緑化センター「樹里安」。

 

安行は業者さんが来られる街なので、駐車場、食事何処はあまりありません。

安行に植木購入のため、車で来られた方が困るのが食事場所と駐車場。

 

ここの会議室をお借りし、取り寄せたお弁当を食べながら、

川口先生による熱の入った植木の講義。

 

常緑/落葉、低木/中木/高木/下草、株立ち/単木、広葉樹/針葉樹、、、
植える場所、植え方、メンテナンス、、、
植木屋さん任せにせず、設計者として知っておきたいことが盛りだくさんです。