昨日お話した『旧銀座アパートメント』で特記すべきこと。
民間住居において、日本で初めてエレベーターが設置された建物なのです。
全体的なつくりもそうなのですが、これが屈指の高級マンションと呼ばれる由縁。
手動式のエレベーター、今も現役です。メンテナンスの良さが窺えますね。
タイルも剥がれ落ちれば、それをサンプルに、
それと同じように焼いてもらっているのだそうです。
アナログなインジケータ―(停止階表示)、レトロ感を醸し出し、素敵です。
1階と3階~6階は同じデザインなのですが、2階(右)と7階(左)は異なるもの。
7階は増築したため???2階は壊れて取り換える時に節約したのかな???
と想像が膨らみます。
駆動部や籠は新しくなっていますが、扉は今も手動のまま。
呼釦を押すと、ゆっくりと上から籠が下りてきます。
籠が到着し、待つこと、、、「あ、そうか」手動だった、、、
女性や高齢の方には、ちょっと重いかもしれませんが、
そのインダストリーな重量感が手にしっくりくる感じ。
籠内側の様子。
目的階に着いて待つこと、、、「あ、そうか」手動だった、、、
黄色い蛇腹の網を手で空けます。
引き込み側、手が挟まれないように枠を切欠いているのも良い感じ。
扉は2重になっており、乗り場側の扉も手動。
くの字になったハンドルを下に下ろせば、扉は左にスライドします。
このアナログな機構もいい感じ。
『下りる際は「黄色の内側の扉」と「外側の扉」を必ず閉めて下さい』との張り紙。
このルールを守らないと、他の利用者の迷惑に。閉めるのも手動ですので。
閉め忘れると、一分後にブザーが鳴り響きます。
のんきに写真なんて撮っていたら、恥ずかしいことに、、、
ワクワク、ドキドキの楽しいエレベーターなのでした。