ジェイン・ジェイコブズ著による『アメリカ大都市の死と生』。
「一見合理的に作られたはずの街が次々と活気を失い、
未来の廃墟となっていくのはなぜか?」
都市論のバイブルであり、世界を変えた一冊と言われております。こちらは2010年に山形浩生訳によって発刊されたものですが、原著は1961年になります。
1969年に黒川紀章による訳書も出ているのですが、Ⅲ部、Ⅳ部を端折った(つまり半分の)抄訳、かつ難解な訳だったため、その中身が日本では上手く伝わらなかったようですね。新書では、ジェイコブズの生々とした息づかいが伝わってきます。
ジェイコブズのドキュメンタリー映画が、渋谷ユーロスペース(その他の地域でも順次)で劇場公開されています。
都市や建築に興味ある方はモチロン必見なのですが、そうでない方にも知って欲しい世界観。
なぜなら、自分が住む街のことを考えるのは、自分なのだから。映画情報は、コチラ≫
またジェイコブズの思想は、都市計画だけでなく、住まいの計画についても同様のことが言えると思います。