物流を制する | 築紡|根來宏典

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2017年12月20日(水)

物流を制する


もう一か所、群馬県太田市にある『T-LINE』さんを訪れました。

さてさて、何屋さんだと思いますか?
運送屋さんです。上の写真は、その会社の倉庫。
何故、KINOIESEVENが運送屋さんの倉庫を視察してるんだ、、、ですよね?

一軒の住宅を完成させるためには、資材の流通は欠かせない存在。
群馬県から現場への搬送もそうなのですが、
全国から集まってくる資材は、一旦どこかで保管(経由)され、現場に運ばれる訳ですね。
また近年の運送業に対する社会意識についても気になるところです。

そういった流通システムに、我々KINOIESEVENも関係を持つことができれば、
全国の木の産地ともっともっと上手くネットワークを築くことができ、
工務店さんにとっても、建主さんにとってもメリットになることと思われます。

そしてその倉庫にあったのが『愛工房』。知る人ぞ知る木材の低温乾燥機。しかも2基!!
高温乾燥機は120度以上の温度で木材を乾燥させるのですが、低温乾燥は45度。
油分が残るので、艶はもちろんのこと、防虫成分や芳香成分も残るのが特徴です。

愛工房の中にも入らせて頂きました。
人間が入っても心地よい環境。木に包まれたサウナのような感覚です。

話を戻して、何故、運送屋さんが木材の乾燥機を持っているか?ですよね、、、
良質な乾燥設備が整っていない製材屋さんは、ここの運送屋さんを頼れば良い訳ですね!
こちらは乾燥済みのフローリング。野地板なども愛工房で乾燥させている贅沢さ。

無垢の建具が積み上がる倉庫。
構造材、羽柄材、内装材、造作材はもちろんのこと、
運送できるものなら何でもですから、住宅一棟丸々の運送に関わることができる訳です。

「物流を制する者は、ビジネスを制す」その通りだと思います。
こちらの会社では、自然素材や健康素材を扱うことに思い入れがあるそうです。
ビジネスという言葉に抵抗ある方もいるかと思いますが、
資材を受け渡すだけでなく、産地と人とを繋ぐ役割に期待が高まりました。

根來宏典建築研究所