群馬県産材 | 築紡|根來宏典

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2017年12月19日(火)

群馬県産材


KINOIESEVENの仲間と一緒に、木材の勉強のため群馬県に行ってきました。

向かったのは、甘楽郡下仁田町にある『小井戸製材』さん。
山間部にある小さな製材屋さんというイメージでありながら、
群馬県内では数少ないシッカリとした工場です。
構造材や羽柄材から内装材や造作材まで、家一軒すべての材を取り扱っています。

今の時期は「切旬」ということもあり、多くの丸太がありました。
基本的に扱っているのは杉とヒノキ。他にもアカマツなども。
地質が埼玉県秩父エリアと同じなので、木材としての特徴は秩父材と同様だそうです。

ワンマン全自動ツインバンドソー。
形状、節、割れ、変色といった原木の個性を計測し、最適な木取りを個別にします。
そのことにより、無駄なく、品質の良い製材を整えることができるのです。

蒸気式乾燥機を6基配備。
関東でこれほどの台数を揃えていることは凄いこと。驚きました。
高温だけでなく、要望に応じて中温や低温にも対応してくれるそうです。

乾燥機の燃料として用いられているバイオマスボイラー。
木皮や木っ端を余すことなく燃やすことにより、工場内の廃棄物はゼロに。
「無駄なく一本の木を使いきる」というのが、小井戸社長のお考え。

4面に背割りを入れた「四面スリット」。もちろん手間が掛かる加工。
割れや狂いを少なくすることが目的なのですが、
乾燥時間を短縮できるので、コスト的なメリットもあるようです。

根來宏典建築研究所